love



 初めて触れた君の手は やわらかく暖かで

 初めて抱いた君の体は 華奢で壊れそうで

 

 ずっと守ってあげたくなった

 

 でも上手くいかなくて

 すれ違いを繰り返して

 

 僕らは離れてしまった

 

 僕は何も知らなくて

 僕は何も出来なくて

 

 見送ることしか出来なかった

 

 何の意味も持たないまま

 何の理由も持てないまま

 

 僕は彷徨うことしか出来なかった

 

 邂逅を繰り返して

 離別を積み重ねて

 

 いつのまにか僕の手は汚れていた

 

 生きることに意味はないのに

 生きることに理由はないのに

 

 何故か死だけは選べなかった

 

 その意味を捜して

 その理由を求めて

 

 僕は答えを見つけた

 

 意味は無くても

 理由は無くても

 

 僕は君に逢いたかった

 

 面影は消えて

 心が腐敗して

 

 薄汚れた僕を君はどう思うのだろうか

 

 それでも笑顔で

 変わらぬ笑顔で

 

 この手を握り返してくれるのだろうか

 

 不安は尽きないけれど

 迷いは尽きないけれど

 

 僕は確かめにいこう

 

 初めて触れた君の手が 僕に与えてくれた

 初めて抱いた君の体が 僕に与えてくれた

 

 あの気持ちを確かめにいこう

 

 


ラブストーリー簡易版。
でもちっとも簡易じゃない。ああ。
下手に制約をつけたせいで、まとまりがなくなったような。
それに長いしなぁ。ああ。







戻る