妄想本



 過去だけを覚えている

 永遠に消えない記憶だけを振り返る

 

 過ぎる日々だけが糧

 刻まれた傷にしか存在しない価値

 

 何度も何度も繰り返す

 幾度も幾度も積み重ねる

 

 生誕と消失

 

 それしかない

 それしかできない

 

 それだけが僕の……

 

 

 

 

「おい、なにノート見てぼーっとしてんだよ」

「存在理由について考えていたんだ」

 

 


むぅ、ヒネリがない。
やはり時間をかけて考えるのとでは出来が違うなぁ。
 
と言い訳。ああ。









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